| あらすじ |
昔、兎が冬ごもりの準備をしている所に熊が来て、自分にもしてくれ、と頼む。兎は渋るが、熊が頼み込むので引き受けた。熊が入った冬ごもりの家が出来ると、兎が外からカチカチ火を付けて逃げてしまった。大きな火傷が出来た熊は兎を追いかけると、一匹の兎を見つけるが、自分は火を付けたのと違う兎だ、と言い熊はそれを信じてしまう。兎は蓼味噌を火傷の薬だと言い、熊の背中に塗りつけた。南蛮が入っている蓼味噌は傷に染み、熊は痛みにのたうつ。熊が蓼味噌を洗い流す頃には、兎はまた居なくなっていた。兎を見つけた熊が詰め寄ると、兎はまたそれは別の兎だと熊を騙し、魚を捕りに舟を作っている途中だと言う。熊も舟を欲しがると、兎は熊を泥の舟にのせ、自分は木の舟に乗り川にでた。熊野舟が沈んでしまい熊がおぼれると、兎は櫂で熊を叩き殺してしまった。
兎は熊を引きずり太郎の家に行き、太郎と熊鍋を食べた後眠ってしまった。そこに、畑から父が帰ってきて、いつも悪さをする兎を捕まえた。兎汁にしようと、道具を小屋に取りに行っている間、太郎に預けられた兎は、言葉巧みに自分を掴んでいる太郎の手を緩めさせ逃げ出した。丁度窓から出る所で太郎の父に見つかり、振り落とした鉈が兎の尻尾を切り落とし、それ以来兎の尻尾は短くなった。
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