追悼 新野直吉先生

展示概要

当館名誉館長の新野直吉先生が2024年1月17日に逝去されました。98歳でした。
新野先生は日本古代史の研究者として、東北の歴史を深く探究されるとともに、秋田大学などで多くの人材を育てられました。1997年に博物館館長として就任され、2000年以降は名誉館長として、館の運営について御指導、御助言をいただきました。
先生は辺境の地とされていた東北・秋田を、古代史の立場から説き起こされ、「北の海みち」という視点から、東北が日本の玄関であることを論じられました。古代史の他にも、菅江真澄や秋田県の先覚者に造詣が深く、23年の長きにわたって当館で講話を続けられました。
学問に向き合う姿勢は厳しく、物事に筋を通され、曖昧な発言を決してされませんでしたが、気さくなお人柄で面倒見もよく、博物館にいらっしゃる時は来客がたえませんでした。手紙はいつも手書きしたものを送られていた姿が思い出されます。
突然の訃報に驚きましたが、先生から数多くのことを学ばせていただきました。27年間、当館を支えてくださったことに感謝の意を示すとともに、心から御冥福をお祈り申し上げます。

展示期間

2024年4月10日(水曜日)から2024年4月24日(水曜日)まで

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