ひな人形・押し絵

展示概要

もともとは、旧暦3月の最初の巳の日(のちに3日)、宮中で自分の穢れを人形(ひとがた)にうつして川へ流す行事が行われていました。平安時代には、調度品などをそろえた人形を飾る「ひいな遊び」が貴族の間で行われるようになり、この「ひいな遊び」と穢れをはらう儀礼とが習合して、ひなまつりとなったと考えられています。
現在のように、ひな人形を飾る風習が伝わったのは江戸時代に入ってからといわれています。3月3日のひなまつりには土地によってさまざまな行事が伝えられており、人形のかたちも、押絵や土人形などから、紙で作られたものまで、その土地に根ざしたひな人形が作られてきました。現在では内裏雛と雛道具を飾る家がほとんどですが、このような人形が全国どこでも見られるようになったのは、高度成長期以降と思われます。

写真:押絵雛
押絵雛
写真:中山人形のひな人形
中山人形
写真:八橋人形のひな人形
八橋人形

展示期間

2021年2月19日(金曜日)から2021年4月6日(火曜日)まで

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