災いを防ぐ ショウキサマ

東日本から東北地方にかけて、ワラや木で作った人形を集落の境に立てる風習が見られます。この人形は集落に病気や災いが入ってこないように守ってくれる神様で、秋田県内では「カシマサマ(鹿島様)」や「ショウキサマ(鍾馗様)」「ニオウサマ(仁王様)」など、さまざまな名称がつけられています。

能代市二ツ井町小掛では、集落の両脇に男女一体ずつのショウキサマを祀ります。それぞれスギの葉で身体を覆い、腰蓑をつけています。小掛のショウキサマは煙管をくわえていることが特徴です。
現在の行事は9月の第1日曜日に行われます。男女のショウキサマを祠から出し、スギの葉の衣装を着せ替えた後、若者がショウキサマを背負って集落内をまわります。各家では御神酒や団子をお供えし、ショウキサマの身体のスギの葉を抜きます。このスギの葉は魔よけになるとも、風よけになるとも言われ、戸口に刺したり、嵐の時にはいぶしたりする習慣がありました。

写真:展示風景 ショウキサマ

展示期間

2023年9月28日(木曜日)から2023年11月14日(火曜日)まで

会場

2階 ふるさとまつり広場

Copyright (C) Akita Prefectural Museum, All Rights Reserved.