展示概要

菅江真澄の魅力の一つに、著作に添えられた図絵があります。土地のようすや事物を写実的に描いた図絵からは、人びとの暮らしにつながる多くのことを読み取ることができるため、特に、秋田県民にとっては、江戸時代後期の郷土をしるための材料を提供してくれる、大きな財産になっています

真澄が描く図絵は、旅のはじめから完成されたものではなく、蝦夷島(えぞがしま)(北海道)の旅を境に大きく変化しています。本展では、真澄が描く図絵の変化が、松前における加藤肩吾(けんご)との交流によるものであろうとする内田武志の論に拠って紹介するとともに、真澄の著作に添えられた約2,400図にも上る図絵から、さまざまな描写手法とその特徴について紹介します。

展示期間

2011年7月9日(土曜日)から2011年8月21日(日曜日)まで

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