| あらすじ |
仲のよい夫婦が居たが、妻が鬼にさらわれてしまった。しばらくして、妻は人の面と鬼の面を片面ずつ持つ鬼の子を産んで「かたづらっこ」と名付けた。ある時、かたづらっこが、「人達のおんじきた」と知らせ、出て見ると昔の夫だった。喜んだが、鬼が来れば殺されるので、夫を隠した。鬼たちがもどって来たので、妻は「人間が来た。食べるか」と聞くと、「食べないから、ここに出せ」と言い、その晩は夫にご馳走した。翌朝、鬼が、縄をなって、鬼が勝てば夫を食べ、負ければ夫に食べられると言った。かたづらっこは夫の後に隠れて密かに手伝った。夫が勝ったが、次はご飯を食べる競争を、それもかたづらっこが手伝って鬼が負けた。次の日、山に行くと人を煮て食う鍋があり、その鍋を見た人間を食べると鬼が言った。夫が鍋を覗いたので、鍋に入れられてしまった。鬼は火を持って来いとかたづらっこに言いつけたが、今日は火がすべて消えたと言われた。。鬼はあっちこっち回っているうちに、かたづらっこが先になって妻と夫と三人で船に乗って逃げてしまった。鬼は怒り、赤鬼青鬼を集めて湖の水を飲み始めた。すると、舟が岸の方へもどって来た。「だんこ、叩け」とかたづらっこが言うので、三人で尻を出して叩くと、鬼たちはおかしくて、ブーと水を吹き、沖に戻って家に着いた。かたづらっこのおかげだと喜んだ。かたづらっこが熱心に「カメに入れて三年経ったらあけてくれ」と頼むので、カメに入れ、三年後に開けてみると、カメ一杯の銭になっていた。 |