| あらすじ |
あるところにお寺があり、小僧が一人いて、犬を一匹飼っていた。ある朝、寺の奥さんが小僧に「犬、子を持ったようだが赤ん坊の泣き声がするから、行って見なさい」小僧が行ってみると奥さんの言う通り、女の赤ん坊だった。「めった」と名付け、すくすくと育って娘盛りになり、和尚さんはここでは嫁のもらい手もなかろうと、寺から出すことにした。「めった」は親犬と一緒に旅に出た。何日かたって、その日も暮れたが、明かりが見えたので、そこへ一夜の宿を願った。そこには若者がたった一人いて、泊めて貰うことになった。「めった」はどこへ旅をするという宛てもないので、「嫁にしてくれないか」と言い、夫婦になった。それから「めった」が夫のすることを見ていると、毎日山へ出かけては狼を捕ってそれをはやし、高ぜんに乗せて倉へ持っていく。ある日、夫が山へ出かける時、鍵を預け、「左右の倉は開けても良いが、中の倉は開けるな」と厳しい口調で言いつけた。「めった」は右の倉を開けると米が一杯積まれていた。左の倉を開けてみるとお金が一杯入っていた。こうなると中の倉にどんな宝が入っているかと思い、開けてみると、恐ろしい赤鬼青鬼がこちらをにらんでいた。息をのんで急ぎ鍵をかけた。この若者のおばばは欲の深い金貸しで貧乏者をいじめたばちで、息子夫婦は赤鬼と青鬼になったとのことで、「めった」はそのおばばの生まれかわりだった。 |