| あらすじ |
両国橋という橋があった。その橋を普請しても、何度やっても流されてしまい、占ってもらうと「丑の年、丑の日、丑の刻に生まれた者を人柱にして埋めれば、うまくいく」と言った。その日に生まれた者はなんと、その占い師で、役人たちは占い師を人柱にして、橋の下に埋めてしまった。占い師には妻と娘が居て、妻は夫の死に方を苦にし、病気で死んでしまった。娘はものを言うとこんなにも災いを招くものかと、絶対にものを言うまいと固く心に誓った。娘は乞食になって、大きな家に行った。奥さんが、お米をやろうとすると、綺麗なかわいらしい娘なので驚いた。娘はお米をもらって、板の間に「ありがとうございます」と書いて立ち去ろうとした。その家には嫁を探している息子も居て、奥さんは、「この家に貰われてくれないか」と書き、娘はその家に住み、息子の嫁になった。それから何日経っても誰とも口をきかず、業をにやした息子は、嫁を撃ち殺すので、めらしに、嫁と二人で遊山に行くように言った。山の下の方で「ズドーン」と銃声がしたが、落ちてきたのは一羽のきじだった。その時嫁は初めて「お前は私の身代わりになってくれたのかよ、きじ」と言った。そのきじは亡くなった父親の首だった。それから、嫁はものを言うようになり、夫婦は幸せに暮らした。 |