| あらすじ |
蔵の「岩館」は小笠原氏の居城の跡だと伝えられている。その岩館集落に諏訪神社があり、その境内に樹齢何百年という、大銀杏がある。岩館の殿様と奥方の間には子供がなく、諏訪神社に願をかけた。ある日、奥方は諏訪神社で親も家もない、という女の子と出会う。館に連れ帰り、静江と名付け奥方と殿様に可愛がられすくすく育ち、そのうち奥方に子供も生まれ「郷若丸」と名付けられた。しかし、奥方からお乳が出ず困っていると、奥方の夢枕に静江の母という方が表れ、これを煎じて飲めばお乳が出る、と木の皮のようなものを渡された。言われた通りにするとお乳が出る。しかし今度は静江の具合が悪くなってきた。医者に診せても原因が分からない。郷若丸の誕生100日目の日に郷若丸を抱き、静江と詣ると、妙な風が吹いたと思うと、静江が倒れ銀杏の葉っぱが静江を覆い隠した。奥方が必死に呼びかける中、生臭い風が銀杏の葉を吹き飛ばすとそこに静江の姿は無かった。宮司が奥方を連れて城に帰ると、静江が部屋で死んでいる、と言われる。あわてて駆けつけると静江の姿は無く「岩館鎮座、諏訪神社霊符」が1枚あるだけだった。奥方が殿様をせきたて諏訪神社に行ってみると大銀杏の神酒から白い乳?が出て居る。静江は諏訪の化身だった。 |