| あらすじ |
昔、「馬鹿元」と呼ばれている息子が、江戸言葉を覚えようと江戸見物に行った。大きい石に寝ている人をたいせき、上ることを上着、下ることを下着、赤いことを朱椀朱膳。芋の子のことは里芋、頭のことはひず、柿は茶菓子、物をもらうことは、伊勢参りの御報謝、」と覚え書きして戻ってきた。父親が柿の木から落ちて人を呼ぶことになり、覚え書きした言葉で馬鹿元が手紙を書くが意味がわからず、年のいかない弟が説明すると、傷薬を持たせてくれた。 |
| 追記 |
話者は佐藤タミ。明治三十五年五月十四日生まれ 住所 由利郡鳥海村上川内平根 旧家、佐藤信二の長女(一人娘)として生まれ、五才頃満州に渡り、十五才で帰国。そして、川内小学校高等科一年に在学するが、十六才頃失明。その頃、佐藤宅では大勢の人を雇い養蚕業を営んでおり、そこに働くノブノ祖母(安政五年五月一日生れ)をはじめ、近所のばあちゃん方から真剣に昔話を聞いた。ばあちゃん方がマユの糸くり器を廻しながら、失明した娘に毎日のように昔話を教えたという。 |
| その他 |
松田訓採集 『民俗部門収蔵資料集 第一集 秋田の昔話』(一九七七 秋田県立博物館)41旅学問p46~47集成番号三一八『日本昔話集成』旅学問 |