明神様(みょうじんさま)

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番号 5621 種別 伝説

  大分類 中分類 小分類 番号
日本伝説名彙 祠堂の部 薬師・観音・不動(仁王・毘沙門・大師・権現・閻魔・如来・仏堂・鐘・弁天・稲荷・大明神・神社・宮) - -
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AT分類 -

執筆者名 - 編者名 西仙北町
書名・誌名 町の昔をたずねて
書名(全集名等) - 巻・号 -
発行所 西仙北町
発行年月日 昭和53年2月 発行年(西暦) 1978年
所蔵先 秋田県立図書館
開始頁 47 終了頁 48
文体 通行体
冒頭文 今から二百年ばかり前といわれているが、心像の野中に、仁兵エ爺さんという老人がいた。
結末文 数年前までは、「雨乞い」に霊験あらたかであるとて、村中の人達が参拝したものである。

あらすじ 今から二百年ばかり前といわれているが、心像の野中に、仁兵工爺さんがいた。若い時から山に行って、炭をやいたり、山菜をとったり、秋には茸に続いて山百合、山芋など掘ることが上手でいつも外の人の倍も採っていた。或る年の秋も末のこと、仁兵工爺さんの家から、まっすぐに見える大畑山を一つ越えた山に山芋を掘りに行った。すると、大きな芋が次々とならんでいて、20本ばかり掘って喜んでいると、芋掘穴から、小蛇が一匹、チロチロと、出てきた。「なんだ、じゃまだな!」と言って、芋掘鍬で真っ二つに切り殺して、股の間から後ろの方に投げてやった。それからも採れて芋掘横俵がはち切れる程になった。日暮れで帰ろうと、あたりを見ると、切り殺した子蛇は太い大蛇になり、切り殺されていた。家の人達には何も知らせないでいた。その晩のこと、婆さんが目をさますと「大蛇」が家のまわりをグルグル巻いて、鎌首を立てていた。家の人達はふとんにもぐり込んでいた。やがて、スラスラと夜が明けると、大蛇の姿がみえなくなった。早速「託宣(たくせん)」をすると、大蛇は「おれは千匹の子を育てる願を立てた。千匹目の子を殺されたからお前の一族を死に絶やす」と言った。仁兵工爺さんは託宣師に赦しを願った。ところがその晩もまた大蛇が来たが、ゆるゆると、とぐろをといて山の方へ向かった。その時、剛毅な婆さんは「大蛇、おれに負けたべ、ざま見れ」と叫ぶと、大蛇は怒ってまた家を囲み屋根の上から、戸板の外から、強くたたいた。さすがの婆さんも「これから神に祭るから許してくれ」と願うと、ヅルヅルと帰りだした。婆さんは、その後をつけて行くと産土神様(うぶすなさま)の清水で、高い木の上を越して垂れ下がり水を飲む姿が、水に映り、恐ろしかったという。約束通り大蛇を祭った祠は、「明神様」といって、その時に芋を掘った山の上に建っている。そして今も、仁兵工と当時の戸長勘三郎の後代とで毎年7月24日に祭事を続けている。数年前までは「雨乞い」に村中の人達が参拝したものである。  
追記 -
その他 -

地域(原文に書かれている地域名) -
地域(現地名) 大仙市
史跡等 -

音声データ - 音声収録年月日 - 音声収録年(西暦) -
話者名 - 話者情報 -

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