| あらすじ |
昔横手の金持ちの三人娘がそれぞれ、一番上は湯沢の金持ちの家に、二番目は大曲の金持ちの家に、三番目は不器量だと山の炭焼き男の嫁に行った。ある年の正月礼の時、湯沢の婿は桐生・伊勢崎・塩沢という有名な反物や布団を持ってきた。大曲の婿も塩鮭や鱈、蟹などをたくさん持ってきた。山の婿は、何もなくて、と炭俵を背負ってきた。姑が山の婿を馬鹿にすると湯沢と大曲の婿もそれを見て笑う。2人の兄婿は鯉鮒の吸い物が出たが、炭焼きには塩鮭の骨汁だった。
夜山の婿は寝付けず、外に出ると雁が4,5匹飛んでいく。いつもの癖で棒を振り回したら2羽落ちてきたが、そのまま入り口に置いて寝た。
翌朝金持ちの親方が入り口の戸を開けると雁が落ちていて、喜んで誰が取ったと聞いた。3人の婿は寝ぼけてきょとんとしていたら、しばらく後、山の婿が自分が取った、と言う。その世は親方と姑の態度が変わり、山の婿にご馳走をたくさん食べさせて可愛がった。
その晩も山の婿が寝付けないでいると、囲いに山鳥が突っ込んでいた。またそれを入り口に置いておくと、翌朝親方が見つけ、誰がやった、と聞くと山の婿がしばらくあとに自分が取ったと言う。その晩も親方と姑は山の婿ばかりほめ、兄婿2人は面白くない。そこで明日親方が大声を出したらあいつより先に返事を使用、と約束した。
その夜、山の婿は食べ慣れないご馳走で腹を下し、外に走ったが間に合わず、入り口で粗相をした。翌朝親方がそれを見つけ、誰だ、と大声で聞くと「湯沢です」「大曲です」と兄婿2人が走ってきた。親方は2人に掃除をさせ、嫁も取られた。山の婿は親方の家の跡継ぎになった。
|