川連漆器 片口

受入番号
工コ98
資料名
川連漆器 片口
法量
幅34.5㎝ 高さ15.0㎝ 口径24.4㎝
材質・技法・形状
木・漆
制作年代
江戸時代
作成地
秋田県湯沢市
資料解説
これは川連漆器の片口(かたくち・一方にだけ注ぎ口のある食器)です。川連漆器は、秋田県湯沢市川連町で鎌倉時代に弓や鎧(よろい)などの武具に漆(ウルシの木の幹からとれる樹液)を塗ったことがはじまりといわれています。江戸時代後期からは椀などの日常で使う食器を中心に幅広い漆器が作られるようになりました。
川連漆器は上塗りに研ぎや磨きを行わず、刷毛で塗ったままの自然な艶で仕上げる「花塗り」が特徴の一つとされています。この片口の中央に描かれているのは秋田藩主佐竹氏の家紋です。
川連漆器は現在でも生産が続いており、新商品開発などの取組みも行われています。