秋田銀線細工 宝石箱

受入番号
工コ116
資料名
秋田銀線細工 宝石箱
展示の有無
法量
幅9.8㎝ 高さ6.5㎝
材質・技法・形状
制作年代
昭和40年代
作成地
秋田県秋田市
作成者
高坂雄水(こうさかゆうすい・1910年~1972年)
資料解説
秋田銀線細工は直径0.2ミリほどの銀製の細い線をより合わせた部材などを使って、手作業で花や蝶などを形づくる金属工芸です。
この宝石箱は銀線細工師の高坂雄水が制作しました。八角形の箱全体にある模様は菊の花と唐草で、蓋の中央には真珠を中心に菊の花びらが立体的に表されています。高坂雄水は秋田の銀線細工が昭和30(1955)年に国の「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に指定された際の技術保持者に選出されています。
秋田県は鉱山資源が豊かで、江戸時代から金や銀を使った金属工芸が盛んでした。キセルやかんざしなど金銀の工芸品は戦前まで金銀細工の総称で呼ばれており、銀線細工と呼び分けるようになったのは戦後からのことです。