樺細工 薬籠

受入番号
工キ31
資料名
樺細工 薬籠
展示の有無
法量
幅5.0㎝ 高さ8.9㎝ 厚さ2.2㎝
材質・技法・形状
制作年代
江戸時代
作成地
秋田県北秋田市
作成者
御処野九八郎(ごしょのきゅうはちろう・生年不明~1870年)
資料解説
これは樺細工で作られた薬篭(やくろう・携帯用の薬を入れる器)です。樺細工は、山桜の木の皮を表面に貼り付けた工芸品です。秋田県で記録に残る樺細工の生産地としては、北秋田市、大館市、仙北市があげられます。北秋田市の樺細工は「阿仁の樺細工」とも呼ばれ、旧下小阿仁村鎌沢で江戸時代前期から作られました。阿仁の樺細工は代々神社の神主であった御処野家によって伝えられ、この薬籠は九八郎が作りました。
樺細工は現在も仙北市角館町で生産が続けられています。