江都前後赤壁画巻

江都前後赤壁画巻

江都前後赤壁画巻

江都前後赤壁画巻

江都前後赤壁画巻

受入番号
歴コ182
資料名
江都前後赤壁画巻
法量
縦30.0cm 横800.0cm
年代
1802年(享和2年)
材質・技法・形状
紙本着色・巻子
署名・落款
朋誠堂 喜三二(1735年~1813年)
資料解説
この絵巻は江戸時代後期に秋田藩の武士である平沢常富(ひらさわつねとみ)によって描かれました。平沢は朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)や手柄岡持(てがらのおかもち)などと名乗り、江戸で作家として活躍しました。隅田川(すみだがわ)で舟遊びをした時の様子を描いています。
この作品の題名は中国の北宋の詩人である蘇軾(そしょく)が、長江で舟遊びをした時の様子を「前赤壁賦(ぜんせきへきのふ)」「後赤壁賦(ごせきへきのふ)」と詠んだことにちなんでいます。題名の冒頭の「江都」とは江戸を意味します。なお、朋誠堂喜三二が隅田川で舟遊びをした1802年(享和2年)は、蘇軾が長江で舟遊びをした年と干支(かんし・えと)が同じ「壬戌(みずのえいぬ)」であり、そのことを意識して描かれた作品であったようです。