| あらすじ |
はだか半三郎という貧乏な若い男がいた。ある人が、「世話するから、嫁貰え。まず糠買え」と言い、銭を渡した。半三郎は糠を買い、糠をついては川に流した。すると、長者の使用人が「白水流れてきて、水がくめない」と苦情を言った。そこでこの仲人が長者の家に行って、「半三郎、このごろ金持ちになったので、娘さんを嫁に出さないか」と言うと長者は了承し、相談がまとまった。ある日、半三郎はびっこ馬にまたがり、めっこ鷹を連れて出かけた。ある橋のたもとに来たら、河童が寝ていた。「こら、どけろ」と、大声で怒鳴ると、河童はびっくりして「宝物を持って来るから、許して」と謝った。河童は「これは延命小づちという物で、振れば何でも欲しい物が出る」と、教えた。半三郎はそれを持って広い野原へ行き、「大きい家、出はれぇ」と振ったら大きい素晴らしい家が現れた。それから、家に戻って嫁に、「あっちの家に行こう。お前のおどさんと、おがさん呼ぶから」と、言い、長者を呼びご馳走したら喜んだ。夜になって暗くなると、提灯がなかったので、半三郎は建ったばかりの家に火をつけて送った。焼けた後に「大っきな家出はれ」と小づちを振ると、前よりも大きな家が現れた。長者はお礼に半三郎と嫁を呼び、ご馳走をして、長者の家でも、その家に火をつけて送ってくれたが、長者の家では二度と大きな家を建てることができなかった。 |