野田のお薬師様(のだのおやくしさま)

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番号 5620 種別 伝説

  大分類 中分類 小分類 番号
日本伝説名彙 祠堂の部 薬師・観音・不動(仁王・毘沙門・大師・権現・閻魔・如来・仏堂・鐘・弁天・稲荷・大明神・神社・宮) - -
日本伝説大系 文化叙事伝説 仏 - -
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AT分類 -

執筆者名 - 編者名 西仙北町
書名・誌名 町の昔をたずねて
書名(全集名等) - 巻・号 -
発行所 西仙北町
発行年月日 昭和53年2月 発行年(西暦) 1978年
所蔵先 秋田県立図書館
開始頁 45 終了頁 45
文体 通行体
冒頭文 大沢郷の野田には、古くからお薬師様がまつられていて、こんな話が伝わっている。
結末文 伊藤家はその開創間もなく、檀家になったという古い家だが、後代になって、都合もあって、今は、神道になっている。

あらすじ このお薬師様はもと大沢郷・野田の旧家、伊藤九郎三郎助貞といった家の氏神であった。今から5代前のこの家の婆さんの話で約三百年余り前のことである。常々信心深い婆さんが夜中、目がさめると、すぐ寝部屋の外で、「九郎三郎、助けてけれ」という女の声を聞いた。そのままにしていると、ややしばらくして音がなくなった。それは氏神のお薬師様が、お堂の火事でからだに火がつき、別当の九郎三郎に声をかけてきたのだった。翌朝になってお堂の焼けたことを知り驚いた。昨夜の声はお薬師様と気づいた。お薬師様はしかたなく北の目の船場で雄物川に這入って、からだの火を消し、それから、峰吉川の高寺の観音様に飛んで行ってしまった。こうなったので、集落の者達は、戻ってくれるよう託宣をかけると、「七間四面のお堂を建て、白金(しろがね)の鈴三十三ガラさげれば戻る」とのことであった。野田では無理で、今までよりも大切にするからと、ひたすらお願いすると、「妹をやるので、おれと思って信心せよ」といわれ、今は妹の薬師様をまつっている。それから何年か後、高寺のお堂が古くなり、下方の観音様と一緒になって下さいとご神体を観音堂にお移しした。そしたら、知らないうちに、元の高寺のお堂に戻っていた。また託宣すると、「おれは姉だから上のお堂にいる」とのお告げであった。又、野田の人達が高寺参詣に行くと、今でも、まずお薬師様に参拝してから、観音様に参るならわしとなっている。別当の伊藤家は、昔は伊藤九郎三郎助貞と名のり、肝煎役も勤め、今に古文書や甲冑を伝えている。北の目の貴峰山万勝寺は、慶長11年(1606)の開創であるが、伊藤家はまもなく檀家になった。後代になり今は、神道になっている。
追記 -
その他 -

地域(原文に書かれている地域名) -
地域(現地名) 大仙市
史跡等 -

音声データ - 音声収録年月日 - 音声収録年(西暦) -
話者名 - 話者情報 -

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