檜山の市場(ひやまのいちば)

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番号 5178 種別 昔話

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執筆者名 - 編者名 峰浜村教育委員会
書名・誌名 峰浜村の文化財
書名(全集名等) - 巻・号 -
発行所 峰浜村教育委員会
発行年月日 昭和55年8月20日 発行年(西暦) 1980年
所蔵先 秋田県立図書館
開始頁 28 終了頁 28
文体 方言
冒頭文 昔々或るとごろさ村中の人がら正直で働ぎ者の若ぜいたじもな、なんで暮しこたででいるがてば、若ぜが山で取った山菜、田畑から取った野菜だの米だの時々の物を藤づるでこせだかごさ入れで檜山の市場で、商人にわたして帰るのが日課なんだど、ところがこれまだ昔がら12月20日(旧)の日だけは決って猛吹きになって雪くれば元も子もねぐらんて、12月20日その日だけだば、めったな人でねば檜山の市場さ行かねがたど、ところがひとり村一番働き者若ぜばかり、手や足にひびや、あかぎれしてふでら中を、ねんじん、でご、ごんぼなどなわでしょって、ひとり家を出だわけだ、そして背中びっしょり汗にぬれるほど歩いだど思ったころ、「ああここまだ八石だな、ここ過ぎれば沼田が、それねしては一寸先も見えねほど吹雪だ、今更えさももどれぬ」と冷っこい指先でまつげにかがる雪をよけ前に前にと歩いた。
結末文 その小判でかっちゃにくすりこ買ってのませ、かっちゃも元気になって親子はいつまでも幸せに暮したし、そいがらというものは、村中の人も12月20日(旧)はなんぼふでも大男と行き合わねがって休まねで、檜山の市場に歩くようになったど。

あらすじ 昔々あるところに正直で働き者の若者がいた。山菜や野菜、米や時々の物を藤づるのかごにいれて檜山の市場で商人にわたして帰るのが、日課だった。昔から12月20日(旧)の日は猛吹雪になるので、めったな人でなければ行かなかったが、村一番の働き者の若者が品物を背負って、家を出た。猛吹雪で戻れず、黒い山のようなものが近づいてきた。目の前に見たことのない大男がマントを着て立ち、袋を渡し、家に着いてから中を見るように話した。若者は震えが止まらないまま、檜山の市場で品物を商人に渡し、家に戻った。病気の母親にわけを話し、袋のひもをとると、小判がはいっていた。薬を買って飲ませると、元気になって親子は幸せに暮らした。それからというものは、村中の人も12月20日は大男に行き会わないかなと休まないで市場に歩くことになったそうだ。
追記 -
その他 -

地域(原文に書かれている地域名) -
地域(現地名) 八峰町峰浜
史跡等 -

音声データ - 音声収録年月日 - 音声収録年(西暦) -
話者名 - 話者情報 -

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