風躰寺物語()

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番号 4873 種別 世間話

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執筆者名 人見蕉雨 編者名 -
書名・誌名 黒甜瑣語
書名(全集名等) - 巻・号 上
発行所 秋田魁新報社
発行年月日 昭和43年6月10日 (寛政2年~6年) 発行年(西暦) 1968年 (1790年~1794年)
所蔵先 秋田県立図書館
開始頁 274 終了頁 276
文体 文語体
冒頭文 気はまねくに鍾(あつま)り結ふに
結末文 恋慕虚空の音も一夜きりの夢とはなれり。

あらすじ 男女の思いは千里に魂を飛ばす程である。この絆ほど断ちがたいものはないだろう。そんなに遠くない昔、東都柳営の石井求馬が同僚の松本某の家に入り婿をした。妻の養母が求馬に恋慕し、娘を責め毒殺までしようとしたので、夫婦で逃げ出したところ、母は狂乱し飲食を断って呪い、夫婦の行く先々につきまとった。この夫婦は秋田の矢橋の風躰寺に潜んでいた。ある暁方目を覚ますと、あの母が籬の上から恐ろしい顔で見ている。狂乱して逃げ出そうとする娘を抱き止め、母の顔に切りつけたが、明るくなって見ると、それは大きな夕顔の花であった。三日四日後、娘は苦悩のあげく死んでしまった。
 この寺は、宝永庚寅四月十九日、仙台の太田兎角の一件で破壊され、恋慕虚空の跡もむなしいものになってしまった。
追記 -
その他 -

地域(原文に書かれている地域名) 矢橋、神田
地域(現地名) 秋田市
史跡等 -

音声データ - 音声収録年月日 - 音声収録年(西暦) -
話者名 - 話者情報 -

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