| あらすじ |
夫婦揃って山には入ると山の神の怒りに触れる、お寺の話や大きな声で歌うことはきらう、など信じられている。また山で働く人は、村の中の葬式に出てもお供物を食べたり、飲み物も口にしないで帰る掟や、お産などのときに使うお湯を沸かした日で調理した物をたべない、など言われている。犯すと山仕事に影響する悪いことが起きる、と言われている。このことを「火が通る」と言い、わざわいが起きると「道切り」というまじないで防いだり、「祭りなおし」という行事を行った。この「祭りなおし」に似た話が小倉の山の神の神社にある。中の沢に通じる小倉の村はずれに「山の神」のお宮がある。元は中の沢集落にあったが、火事で焼けてしまった。しかしご神体は無事だったので現在の小倉集落の中の沢寄りに建てることにした。いよいよご神体を移す日、ご神体を先頭に行列を作ると、行列の上に大きな火の玉が燃えながら小倉の新しいお堂に飛んで行った。月日がたつと、お宮の屋根裏に大事なものがある、と言い出された。2,3人で屋根裏に上がったところ、古ぼけた箱があり、中には焼けただれたような1個の石が入っていた。人々はあのときの火の玉だったのでは、と言い今でもお堂に祀られている。集落の人々は5月12日にお宮せお祭りを行い、12月12日にはお宮の別当の当番を渡す「とばんわたし」が行われている。 |