| あらすじ |
昔ある所にお多福面の不器量な娘が茶屋をしていた。木綿売りが、娘から焼き網(わたし)を借りて焼き飯を焼いて食った。娘が親切に世話を焼くので、木綿売りはついてこられると大変と思い、荷物を背負って飛び出した。すると、不器量な娘が、わたしがあなたにくっついていくと言いながら走ってくる。とんでもないと逃げたが、風呂敷包みを背負っているので娘につかまえられ、娘は荷物の上に負ぶさった。娘が妻になると言ったらどうしようと思った時、娘は荷物の上に引っかかっていたわたしを取って、わたし(焼き網)があなたにくっついてきたと見せた。 |
| 追記 |
①湯沢市地方では「までまで、ふんどししめで」で始まる。
②秋田市下北手町谷崎(秋田市下北手)では「お盆の花採り」になっている。
③仙北郡南外村滝(大仙市南外)では「お札3枚」のかわりに「梅干し3つ」になっていて、梅干しの種を粗末にしてはいけない慣習と結びついている。
④湯沢市・秋田市旭川では「大き川出はれ」となっている。秋田市下北手谷崎では「よもぎ原ではれ」となっていて、よもぎが鬼の身体を枯らすものになっている。
⑤湯沢市には鬼婆が納豆に化けている。
⑥能代市檜山町(能代市檜山)に同様の話あり。 |
| その他 |
昔→「むがし」と読む。あったずもな→「あったとさ」という意味。 |