- 受入番号
- 工コ331
- 資料名
- 梅花文様藍絞り染め 刺し子長着
- 法量
- 縦117.5cm 横117.0cm
- 材質・技法・形状
- 綿・藍染
- 制作年代
- 明治時代
- 作成地
- 秋田県横手市
- 資料解説
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これは横手地方で制作された藍の絞り染め(アイという植物で糸や布を青く染めること。糸でしばったり縫ったりして染める液が浸みこまないようにすることを絞りといいます)の野良着(作業着)です。通常より丈が長いので長着と呼ばれています。補強のために刺し子(さしこ・布の表裏を合わせて細かく縫いつけたもの)にしてあります。
横手地方の絞り染めは江戸時代、九州の職人に習ったものだと伝えられています。鹿の子(かのこ・子鹿の背にある白い斑点模様)絞りや小帽子(こぼうし・油紙などをかぶせ糸でしばり染める液が浸みこまないようにする技法)絞りを組み合わせて、花や蝶、流水文様などを繰り返す量産向きのデザインに特徴があります。この長着の模様は梅の花です。