紫根染 大桝絞絹襦袢

紫根染大桝絞絹襦袢

紫根染大桝絞絹襦袢

紫根染大桝絞絹襦袢

紫根染大桝絞絹襦袢

受入番号
工キ103-12
資料名
紫根染 大桝絞絹襦袢
法量
縦129.0 横128.0cm
材質・技法・形状
絹・紫根染
制作年代
昭和30年代
作成地
秋田県鹿角市
作成者
栗山文次郎(くりやまぶんじろう 1887年~1965年)
資料解説
襦袢(じゅばん)とは着物の下に着る肌着のことです。大桝(大きな正方形)がつながる模様を絞り(糸でしばったり縫ったりして染める液が浸みこまない部分を作る技法)によって形作るので大桝絞(おおますしぼり)といいます。
紫根染は奈良時代に伝わったとされる秋田県鹿角地方で行われていた染色技術です。染める液はムラサキという植物の根からつくります。落ちつきのある紫色に特徴があります。
この襦袢は秋田県指定無形文化財技術保持者であった染色家栗山文一郎の父文次郎が製作、愛用していたと伝えられています。紫根染の染色工程は大変手間がかかるもので、栗山家では絹地を百数十回の下染めしたのち、枯らし(手を加えず長期間保管し色をなじませる工程)、本染め、さらに枯らしを経て完成となるため、3年もの月日を要したそうです。
残念ながら継承者がおらず生産は途絶えてしまいました。